ほとんど毎日、なにかしらの理由で電車の遅延や運転見合わせを発生させているJR東日本。心のこもっていないアナウンスも含めてJR東日本クオリティなんだなと実感させられることと思います。(私自身は日常でJR東日本を利用することが無くなったのでとても快適です)
さて、先日ひさしぶりにJR東日本を利用する機会があったのですが、当たり前のように遅延に巻き込まれました。この遅延の安定感は流石というほかありませんね。発車時刻になってもなかなか発車せず、しばらく経ってから「お客様にぃ、お知らせいたしまぁす」と例によってモノマネのネタにされそうな喋り方のアナウンスが流れ出し、何やら運転間隔の調整をしているとのこと。
で、そのときは結局8分ほど遅れて発車したわけですけど、8分…結構長いですよね。そのとき個人的には特に急いでいなかったので大きな被害にはならなかったですけど、急いでる人はたくさん居ますし、そんな人たちからしたら8分は大きいです。実際、発車待ちをしている車内では舌打ちだったりため息だったりが聞こえてきました。
発車後、停車駅に到着するたびに「○○分遅れての到着になります。ご利用のお客様にはご迷惑をおかけしました。」とアナウンスが垂れ流されるのですが、「ご迷惑をおかけしました」って完全に過去形の表現になっていることにすごく違和感がありました。「ご迷惑をおかけしました」って…違いますよね、あなたたちJR東日本の遅延による被害はまだ終わっていなくて、むしろこれから被害を受けるんですよ。
目的地に到着する時間が予定よりも遅れてしまって、大事な約束に間に合わないかもしれない、怒られるかもしれない、場合によっては取り返しのつかない事態になるかもしれない。そういう事情が利用者1人1人にあります。降車駅に定刻通りに到着すること自体が最終目的の人からすれば「ご迷惑をおかけしました」で良いかもしれないですけど、普通はそんな人いないでしょう。
勝手に終わったことのように扱う「ご迷惑をおかけしました」、利用者の事情なんて知ったこっちゃないと言わんばかりの「ご迷惑をおかけしました」、とにかく思慮に欠ける「ご迷惑をおかけしました」、利用者側のことなんて何も考えてないしアナウンスに心がこもっていないということがよく分かる一幕です。
「ご迷惑をおかけします」や「ご迷惑をおかけしております」という表現に変えるか、むしろ「ご迷惑をおかけしました」と言うぐらいならその部分は何も言わなくても良いんじゃないですかね。